こんにちは、のの(@nonotki)です。
今現在、いろいろな疲れが蓄積されて、うつ状態に陥っています。
こんな状況の今だからこそ、躁とうつの波について書きたいと思います。
双極性障害の診断を受けるまでの経緯は以下の記事に書いていますので、ご参考まで。
双極性障害の症状
以下の記事でも書いていますが、双極性障害は元気な時(躁状態)と元気のない時(うつ状態)を繰り返す病気です。
ただし、単純に2つの状態(病相といいます)を繰り返すだけではありません。
双極性障害ではその症状により4つの病相に分けられるとされています。
- 躁病相
- 軽躁病相
- うつ病相
- 混合病相
これらの状態を不安定に繰り返すことをラピッドサイクラーといいます。
簡単にそれぞれの病相の特徴的な症状とラピッドサイクラーについてご紹介します。
躁病相の症状
自覚することなく、高まった気分や活力に基づいて行動します。
周りから見てもそのエネルギーの高まりは明らかで、仕事や家庭でも大きな支障を生んでしまう状態です。
元住吉こころみクリニックのHP(【医師が解説】双極性障害(躁うつ病)の症状・原因・診断・治療|こころみクリニック)に躁症状に認められる基本症状とそれによって生じる周辺症状について以下の通り、説明があります。
【基本症状】
- 気分高揚・爽快気分:気分がスッキリし、ハイテンションに
- 易怒性・易刺激性:些細な事に敏感になり、怒りっぽくなる
- 活動性の亢進:1日中活動しても疲れにくい
【周辺症状】
- 自尊心の肥大:何でもできるような気持ちになる
- 誇大妄想:自分は特別だという根拠のない思い込み
- 観念奔逸:次々とアイデアが出てきて、話がまとまらない
- 注意散漫:外からの刺激に気を取られてしまう
- 焦燥感:落ち着きのなさや焦りがみられる
- 多弁:人が話すのをさえぎって話す
- 行為心迫:何か行動をしなければいられなくなる
- 社交性の増加:友人や見知らぬ他人と交流をとろうとする
- 浪費:不要なものに大金を使ってしまう
- 性欲の亢進:普段にはみられない性的な乱れがある
- 睡眠欲求の減少:睡眠をとらなくても疲れを感じない
私の場合、発症当初は自分が躁病相にいるということを自覚することなく、何でもできるような気持ちになり(自尊心の肥大)、何か行動をしなければいられなくなって(行為心迫)就職や転職活動を急に始めたり資格を取るための講座に申し込もうとしたりということがありました。
現在は自分が躁病相にいるということを自覚して、そのような状態になっても3日や1週間待ってもう一度考えてみようとすることができています。
しかし、理由もなく気分が高揚したり怒りっぽくなったりすることがあるので、私の場合次の軽躁病相が当てはまると考えられます。
軽躁病相の症状
軽躁病相は以下のように説明されています。
軽躁状態では気分や活力の高まりは認められますが、躁状態と比べると症状が軽度になります。
本人としても「調子がよいこと=普通」と感じてしまうため、あまり気づかれないことが多いです。
ときには仕事や社交性に良い面が発揮されて、成果をあげたり魅力的な人物と映ったりします。不適切な行動につながることは少ないのですが、良く知っている方からは「人が変わった」ように感じます。
ストレスがかかった時に、気分を高揚させて自分の身を守ろうとすることもあります。例えば徹夜をしているときに、むしろ頭が冴えてくるようなときです。
こういったストレスへの防御機制としての気分高揚を躁的防衛といいますが、軽躁状態とは異なって人格までは変わりません。
このような軽躁状態が続くのは数日ほどで、気分の波があるような他の病気とも見分けがつきにくいです。
ですが軽躁状態のある方では衝動性が強く、躁状態よりも自殺される方が多いともいわれ、苦しみの深い状態になります。
私もここで説明されているように「調子が良いこと=普通」と感じてしまい、うつ病が治ってきているのだと勘違いをしていました。
しかし、双極性障害と診断されてからは調子が良くても「いまは軽躁病相にいるだけ」と自分に言い聞かせるようにしています。
そうしないと、際限なく頑張れてしまう気がして、一気に躁病相まで駆けあげってしまうからです。
うつ病相の症状
双極性障害のうつ病相の状態とうつ病の状態に大きく差はありません。
うつ病相の症状は以下のように説明されています。
- 抑うつ気分:気分の落ち込み
- 興味や喜びの喪失:自然にでてくる興味や感情がなくなる
- 易疲労感:疲れやすさを感じる
- 食欲の異常:食欲低下や過食
- 睡眠障害:不眠や過眠
- 意欲・気力低下:何かをしようという気持ちが起こらない
- 思考力低下:物事を考えて決断ができない
- 自責感や無価値観:過剰に自分を責め、自己肯定できない
- 希死念慮:繰り返し死ぬことを考える
私の場合は、気分の落ち込み(抑うつ気分)と何かをしようという気持ちが起こらないこと(意欲・気力低下) でベッドから起き上がることにすら気力がいる状態になります。
物事を考える力や決断力もなくなり(思考力低下)、疲れやすく(易疲労感)、仕事に行っても仕事ができない状況、もしくはそもそも仕事に行けない状況になります。
気分の落ち込みがひどいと繰り返し「死」を考えてしまうこともあり(希死念慮)、いま生きてブログを書いていることも奇跡だと感じるくらいです。
発症してからというもの、常に疲れやすさは感じており、体力に自信がなくなりました。
疲れがピークに達すると偏頭痛も起こり、完全に動けなくなってしまいます。
そのせいで、夫とデートをしていてもこまめに休憩が必要で、少し寂しい思いをさせてるなあ…と思っています。
混合病相の症状
うつ状態と躁状態が入り混じり、気分や思考、行動がバラバラになります。
混合状態では気分は落ち込んでいても動けてしまったり、動けなくても不安や焦りだけが強まってしまいます。
焦燥感とイライラ感が強く非常に不安定で、衝動性も高まりやすく、自殺のリスクもあるのがこの病相の特徴です。
私もうつと躁の切り替わりの時は混合病相の症状となり、かなり苦しみます。
いっそのこと躁かうつのどちらかのほうがまだマシだと感じます。
動けないのに焦るので、それによって焦燥感が募って落ち込み、うつ状態になるということを繰り返してしまっている気がしています。
ラピッドサイクラー
ラピッドサイクラーについても以下のように説明されています。
ラピッドサイクラー(急速交代型)とは、躁状態とうつ状態のサイクルを急速に繰り返す状態のことをいいます。
双極性障害ではうつ状態が非常に長く、数カ月から数年単位で続くこともあります。ラピッドサイクラーでは1年間で4回以上にわたって、躁状態や軽躁状態とうつ状態を繰り返します。
ラピッドサイクラーでは気分の上がり下がりが大きく、めまぐるしく上下する気分に患者さんに対する負担は非常に大きいです。
私はこの病気になって双極性障害というエンジンがついているジェットコースターに乗っているかのようだと感じています。
私もうつ状態が基本的には長いのですが、軽躁状態⇄混合状態⇄うつ状態を少なくとも1年に4回は急速に繰り返しています。
躁とうつの波のコントロールは可能なのか
私自身も正直なところ、全く答えは見えていません。
ただ、発症から8年が経過しようとしている中でわかったことはあります。
それは「躁や軽躁の病相が大きいとその反動でうつ病相の落ち込みはひどくなる」ということです。
私の場合は躁状態のままずっと続くということがないので、躁状態があればうつ状態がそのうち来ます。
その躁状態で頑張れた分の疲れは確実に蓄積され、うつ状態になった時にはその蓄積された疲れを完全に取ることができるまで良い状態は来ません。
また混合状態が長く続き、焦燥感が大きくなって休息期間なのに休めていない状況が続くと、うつ状態もひどくなります。
「調子のいい時(躁病相時)に100%ではなく70%くらいの力でいろいろなことをやってゆくといい」と主治医からも言われましたが、自分のいまの力の70%がどこなのかその時にはわかりません。
後から「あの時90%くらい出てたな」と振り返るのです。
でもこの振り返りってとっても大切だと思うんです。

その時の自覚している症状とその時にできたことをまとめて蓄積していくと自分自身のデータベースになりますよね。
このデータベースを後から見直すとあの時は70%の力でできていた、とわかると思うんです。
そしたら、躁の時に100%発揮してしまってうつも100%落ち込むことがないんじゃないかな、と思います。
なぜこんなあやふやな言い方をしているかと言うと、個々人の症状がそれぞれ違うことも理由ではありますが、私自身こうすればいいんじゃないかと考えてまだ日が浅いからです。
実践中なので、また1年後くらいにこのブログでご報告できれば、と思います。
寛解までの道のりは遠いですが、自分にできることを1つずつ手探りでやっていこうと思います。
双極性障害をご経験された方、取り組まれていることがあればツイッター(@nonotki宛)やブログコメント欄で是非とも教えてください。
お待ちしております。
☆.。.: *にほんブログ村に参加中です*・°☆
☆.。.: *よければポチッとお願いします*・°☆
☆.。.: *Facebookはじめました*・°☆
☆.。.: *いいね!やフォローは励みになります*・°☆
コメントを残す